天から下がる紐

「いいか、純子、よく聞きなさい。天からたくさんの紐がぶらさがっている。その紐をみて、これだと思うものをつかみなさい」

父は、続けてこう言いました。

「それらの1本1本の紐は、純子が欲しい未来だ。紐は、たぐりよせてもダメなんだ。これだと思う紐を選んで登っていくしかない。先に待つは、おまえが欲しい自分が待っているからな。お父さんの今日の話はこれだけだ」

電話口の父は、いつも私に、何かひとつ訓話をくれるのです。

父の話を聴いた前日、
11月だというのに地元の豊洲には桜が咲いていました。

皆さんの人生にも桜が咲き続けますように。

桜は春だけ咲くのではありません。
特に人生の桜は、努力でいつでも開花します。

私はそう信じます。

山下純子